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2009年6月11日 (木)

読書

 どうも。お久しぶりのからすです。久しぶりに書くせいか、珍しく何について書こうか、話題に悩んでしまいました。ちょっとマニアックかもしれませんが、今日は僕の昔の趣味であった読書について書きたいと思います。

 僕が読書にハマったのは、5歳くらいの時でした。理由はちょっと暗いのですが、大きな病気にかかって入院生活が続き、医者から運動制限をかけられてしまったからです。それまでは外で遊ぶのが大好きで、暇さえあれば駆け回っていたのですが、どうしようもありません。ガマンです。

 最初は動物や昆虫図鑑等に興味を持ち、いつのまにか図鑑に出てくる生き物達を全て覚えてしまいました。子供の記憶力というのは今から思えば信じられない位の能力が有り、興味さえ持てば何の苦労もなく、それこそ砂漠の砂に水が染み込むかのように、ページが写真画像のように頭の引き出しにスライド状に収納されていきました。看護婦さんや先生に褒められるのが嬉しくて、病院中のありとあらゆる子供向けの本を読み漁っていました。

 小学校に通う頃には定期的な通院で済むようになりましたが、引き続き運動制限がかかっていた為、小学校4年生までは、体育の授業も一人だけ見学です。小さいうちというのは、「どれだけスポーツが得意か」が実は重要で、運動の輪にすら入れない自分は、子供ながらにいつも劣等感を持っていました。日差しの強い日には、先生が室内で読書をしていることを許してくれたのですが、この頃から本格的に読書熱が高まってきました。今から思えばちょっと背伸びをしすぎですが、いわゆる童話やSFものには興味がなく、動物の行動や生態に関する本をひとしきり抱え込んでは、読破していくのを楽しみにしていました。

 中学生になる頃には、ようやく運動制限も取れ、人並みにスポーツも出来るようになったのですが、やはり読書の習慣は途絶えることが有りませんでした。その頃好んで読んでいたのは、実家にあった、日本の作家の全集でした。母が若い頃に集めていたものだったのですが、全100巻を超える著作集で、旧字体の活字や文調を読みこなすのには苦労しましたが、読解力の基礎と、物事をイメージする能力が飛躍的に伸びたと思っています。

 高校生になると、哲学にハマってしまいました。「実存主義」に傾注し、キュルケゴールやニーチェの著作を、それこそ紐解くように丁寧に読んでいきました。当然難解で理解不能な部分も多かったのですが、「思考」にここまでのめりこんだ時期は他に有りません。今でも貴重な財産ではあるのですが、多感な時期に偏重した実存主義フリークとなってしまったが為に、周囲の学生達と交わることが苦手となり、もっぱら独りで行動してばかりいました。

 大学生になる頃には、本来一番読書に勤しむべき時期だったのですが、スポーツへの憧れを捨てきれず、体育会に入部して、それこそ朝から晩までスポーツ以外のことを一切考えませんでした。当時の自分は、自分の事を「プロ」だと本気で思っていました。競技の為に有効であると思えば、衣・食・住環境、全てにおいて納得できるものしか取り入れませんでした。通学に要した約2時間の車内においては、腕の筋持久力を高めるために、敢えて3冊の辞典を入れた大き目のセカンドバックを腕の力だけで支え、足は常に爪先立ちで体重移動のポイントを探っていたという具合です・・・。食事は一日7食、1年間で体重は12Kg増え、ベンチプレスで140Kg,スクワットでは240Kgをあげる程に肉体改造を行いました。結局ケガで競技生活をあきらめてしまったのですが、今でも自分が一番輝いていたと思える時期でした。当時は栄養学や運動生理学に興味を持ち、大学の図書館で、英文科の学生でありながら、何故かこの種の本ばかりを読んでいました。

 その後紆余曲折の上、人並みに就職をし、現在に至るわけですが、何故か働くようになってからは全くと言って良い程本を読まなくなってしまいました。ペンを持って字を書くことも減ってしまい、今では「読めても書けない」文字が多くなってしまっています。計算も電卓やエクセルを多用する様になってからは、暗算が極度に遅くなってしまいました。

 読書をしていた頃は、本と対峙しながらも、常に自分への問いかけを行っていた為、今よりも物事を深く考えながら生きていた様な気がします。社交性や営業トークは限りなく「ゼロ」に近い人間でしたが・・・。

 秋の夜長では有りませんが、久しぶりに本屋に立ち寄ってみようと思います。

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